筋力・骨格系の変化とは

高齢者の身体は、変化が著しいです。40代、50代の中年期から徐々に筋肉量の低下や関節の硬さを自覚し始め、70代、80代になると歩くことや生活動作にも支障をきたすほど変化します。若いときから、生涯自分の足で歩きたい、自分でできることは最後まで自分でと思っていても、加齢に伴う身体の変化は、誰にでも訪れるものなのです。

特に筋肉や骨格系に対する変化は影響が大きいでしょう。筋肉量が落ちるということは、徐々に活動性の低下、体力の低下につながります。万が一、病気や転倒で一時的に療養が必要になると、さらに筋肉量は低下し、将来的に歩行が出来なくなる、寝たきりになるという危険性もあります。

一度落ちた筋肉量は、取り戻すことは容易ではありません。リハビリを継続しても維持する程度にとどまるので、筋肉量を落とさないということが高齢者の大きな目標になります。

また筋肉量が少ないということは、基礎代謝が悪いということにつながります。代謝も悪くなり熱産生が出来ず、温度感覚も若い時とは異なり、寒さを感じることも増えます。汗もかかず皮膚の乾燥も著明となります。

骨格系の変化は、軟骨のすり減りによる痛みの出現や関節の変形といった問題から起こります。骨も老化してくるので、長年の生活習慣や姿勢が大きく影響し、高齢者の円背や変形性関節といった姿勢の変化をもたらします。これらは、身体のバランスの変化をもたらし、転倒のリスクを増加させることもあるため注意が必要です。